家族婚を予定しているけれど、ご祝儀についてどう考えればよいのか迷っていませんか。「少人数だからご祝儀はいらない?」「親や兄弟からもらうべき?」といった疑問を抱える方は少なくありません。
家族婚は親族中心の小規模な結婚式ですが、ご祝儀に関するマナーは一般的な結婚式と共通する部分が多くあります。一方で、家族ならではの柔軟な対応が求められる場面もあります。
この記事では、家族婚におけるご祝儀の必要性から金額相場、渡し方のマナーまで詳しく解説します。
家族婚とご祝儀の基本
まずは家族婚の特徴と、ご祝儀が発生するかどうかの基本的な考え方を押さえておきましょう。
家族婚の定義と特徴
家族婚とは、親族や少人数の親しいゲストを中心に招く小規模な結婚式のことです。一般的には10〜50名程度で行われることが多く、両親・祖父母・兄弟姉妹・叔父叔母などの親族がメインゲストとなります。
家族婚の大きな特徴は、アットホームな雰囲気の中でゲスト一人ひとりとゆっくり過ごせることです。大規模な披露宴と比べて演出に時間を取られにくく、食事や会話を楽しむスタイルが人気を集めています。
近年は少人数婚への関心が高まっており、家族婚を選ぶカップルが増加傾向にあります。規模は小さくても、結婚式としてのフォーマルさは維持されるため、マナー面での配慮は欠かせません。
家族婚でご祝儀が発生するかどうか
家族婚であっても、ご祝儀制で行う場合はご祝儀をいただくのが一般的です。規模の大小に関わらず、結婚式への出席に対してお祝いの気持ちを包むという慣習は変わりません。
一方、会費制で行う家族婚の場合は、ご祝儀ではなく会費のみをお支払いいただく形式となります。この場合、別途ご祝儀を用意するかどうかは任意となり、親族が別の形でお祝いを贈ることもあります。
また、新郎新婦側から「ご祝儀は辞退します」と事前に伝えるケースもあります。この場合は新郎新婦の意向を尊重しつつ、別の形でお祝いの気持ちを伝える方法を検討することになります。
家族婚のご祝儀の相場
家族婚でご祝儀を包む場合、立場や関係性によって適切な金額が異なります。それぞれの相場を確認しておきましょう。
親や祖父母が包む金額の目安
親がご祝儀を包むかどうかは、結婚式の主催者が誰かによって変わります。招待状の差出人が親の名前であれば、親は主催者側となるためご祝儀は不要です。
新郎新婦が主催者となる場合は、親もゲストの立場となり、ご祝儀を包むことがあります。金額の相場は10万円〜30万円程度が目安とされていますが、結婚資金の援助として別途支援している場合は調整されることも多いです。
祖父母の場合は、5万円〜10万円程度が一般的な相場となります。ただし、祖父母の経済状況や地域の慣習によって幅があるため、両家で事前に相談しておくと安心です。
兄弟姉妹が包む金額の目安
兄弟姉妹がご祝儀を包む場合、未婚か既婚かで考え方が分かれます。未婚で親と同居している場合は、親のご祝儀に含まれるケースが多く、別途用意しないこともあります。
既婚で独立した世帯を持っている場合は、1世帯として3万円〜5万円程度を包むのが一般的です。夫婦で出席する場合は5万円〜10万円程度を目安にするとよいでしょう。
兄弟姉妹間で金額に差が出ると気まずくなることもあるため、事前に話し合って揃えておくことをおすすめします。
親戚や友人が包む金額の目安
叔父叔母やいとこなどの親戚が包む金額は、関係性の深さや年齢によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。
|
関係性 |
1人で出席 |
夫婦で出席 |
|---|---|---|
|
叔父・叔母 |
3万円〜5万円 |
5万円〜10万円 |
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いとこ |
2万円 |
5万円 |
|
友人 |
3万円 |
5万円 |
ご利用ください
家族婚に友人を招く場合は特に親しい間柄であることが多いため、一般的な結婚式と同様に3万円が基本となります。
ご祝儀のしきたり
ご祝儀の金額には、昔から伝わる縁起に関するしきたりがあります。代表的なものを押さえておきましょう。
- 偶数は「割り切れる=別れる」を連想させるため避ける(ただし8万円は末広がりで可)
- 4万円は「死」、9万円は「苦」を連想させるため避ける
- 奇数の3万円・5万円・7万円が好まれる
- 10万円以上の場合は偶数でも問題ないとされる
2万円を包む場合は、1万円札1枚と5千円札2枚にして計3枚にするという方法もあります。枚数を奇数にすることで縁起を担ぐ工夫です。
家族婚でのご祝儀の渡し方とマナー
ご祝儀は金額だけでなく、渡し方やご祝儀袋の書き方にもマナーがあります。失礼のないよう確認しておきましょう。
渡すタイミングと手渡しの基本マナー
ご祝儀を渡すタイミングは、結婚式の1週間前〜前日です。また、直接手渡しするのが基本です。大安や友引などのお日柄のよい日を選ぶとより丁寧な印象になります。
直接会って渡す際は、「この度はおめでとうございます」などのお祝いの言葉を添えましょう。ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参し、渡す直前に取り出して相手に正面が向くようにして差し出します。
親族の場合は結婚式当日に受付で渡すよりも、事前に手渡しするほうがスマートです。当日は新郎新婦も親族も慌ただしいため、落ち着いて渡せるタイミングを選びましょう。
ご祝儀袋の選び方と表書きや中袋の書き方
ご祝儀袋は、包む金額に見合ったものを選ぶことが大切です。目安として以下を参考にしてください。
- 1万円〜2万円:シンプルな水引のもの
- 3万円〜5万円:金銀または紅白の結び切りの水引
- 5万円以上:格式高い和紙や装飾のあるもの
表書きは「寿」または「御結婚御祝」と書き、その下に自分のフルネームを記載します。筆ペンや毛筆を使い、濃い黒色で書くのがマナーです。薄墨は弔事用なので使用しないよう注意してください。
中袋には表面中央に金額を旧字体で記載し(例:金参萬円)、裏面左下に住所と氏名を書きます。お札は肖像画が表面の上側に来るよう揃えて入れましょう。新札を用意するのも忘れずに。
郵送や当日持参のそれぞれの注意点
遠方に住んでいて事前に手渡しできない場合は、現金書留で郵送することができます。ご祝儀袋ごと現金書留封筒に入れ、お祝いのメッセージカードを同封すると気持ちが伝わります。
郵送する場合は、結婚式の1週間前までに届くよう余裕を持って発送しましょう。届いたかどうか確認できるよう、簡易書留の追跡サービスを利用するのもおすすめです。
当日持参する場合、受付がある場合は受付で渡します。家族婚で受付を設けていない場合は、式の前後の落ち着いたタイミングで新郎新婦や親御さんに直接お渡しするとよいでしょう。
ご祝儀を辞退されたときの対応と代替の祝い方
新郎新婦から「ご祝儀は辞退します」と伝えられた場合は、その意向を尊重することが大切です。無理に渡そうとすると、かえって相手の負担になってしまうことがあります。ご祝儀の代わりにお祝いの気持ちを伝える方法として、以下のような選択肢があります。
- 新生活に役立つ家電や日用品をプレゼントする
- カタログギフトを贈る
- 新婚旅行や食事に使えるギフト券を贈る
- 手紙やメッセージカードで気持ちを伝える
品物を贈る場合は、事前に希望を聞いておくと喜ばれます。金額の目安は、本来包む予定だったご祝儀の半額〜同額程度が適切です。
まとめ
家族婚におけるご祝儀のマナーと相場について解説しました。最後にポイントを振り返っておきましょう。
- 家族婚でもご祝儀制の場合はご祝儀を用意するのが基本
- 親は主催者かゲストかで対応が変わり、祖父母は5万円〜10万円が目安
- 兄弟姉妹は既婚なら3万円〜5万円、夫婦出席なら5万円〜10万円程度
- ご祝儀袋は金額に見合ったものを選び、新札を用意する
- 渡すタイミングは結婚式の1週間前〜前日の手渡しがベスト
- 辞退された場合は品物やギフト券で気持ちを伝える
家族婚は少人数だからこそ、一人ひとりとの関係を大切にしたいものです。ご祝儀のマナーをしっかり押さえて、心からのお祝いを届けましょう。
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